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無線リソース自動最適化の研究

上の図は500mx500mのエリアを3基地局(青色の四角)で,20ユーザ(オレンジ色の丸)を収容している場合を示しています. 受信電力の大きい基地局と通信(水色の線で通信している基地局を示す)しています.

右下に,BS#1と通信しているユーザ数の変動を示しています. 更に,特定のユーザ(図中にTargetと記載)の受信品質を示す信号対干渉信号電力比(SIR: Signal-to-Interference Ratio),右上に伝送速度の時間変動を示しています. 右の図において,時刻0が現在の値を示し,その過去の履歴も示しています.

移動に伴い,基地局の切り替え(ハンドオーバ)が行われていることがわかります. また,基地局に近づくと受信品質は向上し,境界領域では劣化(SIRが0dB程度)しています. 伝送速度は,受信品質のみではなく,同一基地局に接続しているユーザ数にも依存することがわかります.

ここで,BS#3のみBS#1, #2よりも1/20の送信電力に設定しています. そのため,通信ユーザ数は他BSよりも少なくなっていることがわかります. 一方で,通信ユーザ数が少ないため,BS#3接続した場合には伝送速が高くなっていることもわかると思います.

実際には,送信電力の小さいBS#3にもっと多くのユーザが通信するようにしたほうが効率が良くなると考えられます. このように効率的に基地局(無線リソース)を用いることが重要であり,このような研究を行っています.