伝統的CAIから知的CAIへ

1970年代は伝統的CAIにとって冬の時代と言えますが、同じく1970年代に人工知能技術を利用したCAIシステム開発・研究が進展しました。伝統的CAIへの厳しい批判の中から知的CAIの時代が始まったともいえます。

1970 SCHOLAR(南米地理学習)の開発

これがCAIの歴史においては大きな転換期になりました。SCHOLARは人工知能技術を利用した最初の知的CAIシステムであり、伝統的CAIから知的CAIへのパラダイムシフトと知的CAI研究の増加の端緒となる。



それ以後、1976年に算術技能の学習を支援するゲーム型知的CAIシステムWEST、1981年には(今では当然となった)マウス操作とグラフィックディスプレイを基本とした蒸気プラントの学習のための知的CAIシステムSTEAMERなど興味深いシステムが数多く開発されました。もちろん、日本でも知的CAI研究が盛んになりました。

なお、下図は人工知能技術とCAIの関係を示したものになります。


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