学科・専攻の概要
材料の創造は、常に文明社会を変える起爆剤となってきました。例えば180キロ級超高強度ワイヤの開発から生まれた世界最大のつり橋、明石海峡大橋。半導体材料の開発からはトランジスタだけでなく、コンピュータ・半導体レーザなど、現代社会に不可欠なものが次々に生まれてきました。光学レンズ用プラスチックの開発は現在のCDプレーヤーなどの爆発的普及を引起しました。超伝導材料・形状記憶合金・光ファイバーの創造、フラーレン・カーボンナノチューブの発見によるナノテクノロジーの進歩、バイオマテリアルの開発など数え上げるときりがありません。
材料創造工学科では、これまで別々に探求されてきた個々の学問:光・電子材料科学(電気系・光学系)、機械材料科学(機械系・材料系)、環境材料化学(化学系・生物系)などを有機的に統合した新しい教育の実践を行います。また、環境、資源、エネルギー問題等を総合的に判断し、創造的な材料開発・研究を積極的に推進できる高度な次世代の科学技術者を育成します。