高校生の皆さんへ
 人生選択の時 − 文系か理工系か
 高校生のみなさん、進路について色々とお悩みのことと思います。物理や化学などの理系科目に興味がある方には、理工系への進学をお勧めします。理工系に進めば、研究者や技術者として、社会や学問の発展に貢献できます。また、技術職以外の事務職においても、理工系の専門知識を持っていることは、キャリアの上で非常に有利に働きます。
 理工系の学部では専門家(研究者・技術者)を養成するための教育・研究がおこなわれています。専門家は、その人が所属している所属している組織によって評価されるのではありません。その人が持っている能力が評価されるのです。厳しいですがやりがいのある世界です。
 地球環境を守りつつ、豊かな文明社会を築き、人類の持続的な発展を可能にするためには、科学技術が不可欠です。また、そこまで大げさなことは考えなくても、地域社会の健全の発展のためには、科学技術による新産業の振興が大きな意味を持っています。
 世界を舞台にして仕事をするか、中央に出て自分の可能性を試すか、地域に基盤を置いて豊かな人生をめざすか、若い皆さんには色々な可能性があります。いずれの道を選ぶにせよ、香川大学工学部で得た知識や経験は強力な武器になるでしょう。
 実は恵まれている香川大学創造工学部
 香川大学工学部は設立されたのが1997年、2018年に創造工学部に改組されましたが、工学部設立からまだ20数年の歴史しかありません。しかし、建物は新品同様であり、設立の際に、最先端の測定装置や設備を導入、全国から優秀な研究者・教育者を集めました。また、従来の学問の枠組みにとらわれない真に社会に貢献できる人材を養成するためのカリキュラムを策定しました。
 先端マテリアル科学コースでは、一つのコースに所属しながら、材料の開発に必要なあらゆる科目(物理、化学、金属、機械、バイオなど)が学べるように工夫されています。また、各研究室では世界の最先端の研究が展開されています。香川大学創造工学部は他大学の理工系学部に比べて小規模な組織ですが、その分、お互いの顔が見えるので、学際研究や共同研究がやりやすく、視野を広げるには良い環境にあります。

 その気になれば、世界を驚かせるような成果が出せると思います。重要なのは、「その気になる」ことです。
 
林町キャンパス裏側にある由良山より眺めた高松市中心部。高松市は気候温暖で自然に恵まれた風光明美な町です。生活環境も最高です。
 材料創造工学科舟橋研究室で学べること

有機化学をベースに、新しい機能性材料の開発に取り組んでいます。

研究対象 − 機能性ソフトマテリアル(液晶、ゲル、高分子など)
         主に、電気を流す液晶やゲル、高分子を研究しています。

これまでの主な成果 − 電気を流す液晶、液晶を用いた曲げられる薄膜トランジスター、虹色に光る有機半導体
将来できそうなこと − 太陽電池、センサー、バイオコンピューター、ロボットの皮膚 など

関係の深い学問領域 − 有機化学、物理化学、高分子化学、物性物理学、ソフトマター物理学

                卒業研究を通じて、基本的な有機合成の技術や電気測定の技術を身につけることになります。
                もっと学びたい人は、大学院への進学を勧めます。
 
 舟橋研究室で行われている研究

 ただ今実験中 − 舟橋研での実験風景
   
 鈴木カップリング反応(2010年ノーベル化学賞)を用いて液晶性半導体を合成しました。分子構造は核磁気共鳴スペクトル
(NMR)や赤外吸収スペクトルで確認します。
 
   
 レーザーを使って液晶性半導体の物性を測定します。偏光顕微鏡で光学組織を観察します。研究室で合成した液晶の偏光顕微鏡写真
 
2020年6月27日 追記
上記HPは私が香川大学工学部着任後間もなく作製したものです。
入試の時期に、各研究室のHPを充実させるようにとの指示があり、急きょ作成しました。
作成してから10年近くたち、工学部も創造工学部改組され、材料創造工学部も先端マテリアル科学コースに名称が変更されました。
政治的には、民主党政権が崩壊し、安部首相の長期政権が続いております。
革命や世界大戦のような動乱こそありませんでしたが、東日本大震災、地震、巨大台風の襲来や梅雨の豪雨に伴う大水害、そして、今春のコロナウィルスパンデミックなど社会を揺るがす様々な出来事がありました。
少子高齢化はますます深刻となり、国家財政は悪化の一途をたどっております。それに伴い、国立大学の研究環境は急激に悪化しております。
学生諸君の雰囲気もかなり変わりました。
舟橋研究室も、モノづくり工房の一角から6号棟7階・2号棟6階に本拠地を移し、大々的に研究を進めております。
情勢の変化に鑑み、このHPも描き直そうかと思いましたが、学部・コース名称を除き、修正しない事にしました。
情勢の変化にもかかわらず、私の信念は変わりません。
高校生の皆様に送るメッセージは10年前と何ら変わる所はありません。
みなさん、「その気になって」世の中を驚かせるような(世の中を感動させるような)成果を出しましょう。
 
 
舟橋研究室
創造工学部 先端マテリアル科学コース  工学研究科 材料創造工学専攻
Funahashi Group
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