Windowsでdvioutプレビュー時にできる邪魔なファイルをスッキリさせる。

WindowsでLaTeXを使用すると、dvioutを表示するたびに
大量の.pbmファイル、.bmcファイルがTeXフォルダ内に作成されてしまいます。
これは、TeXに挿入する図が多ければ多いほど、作成されるファイルも多くなってしまいます。
そのため、フォルダ内が乱雑になってしまい、
目的のファイルが見つけにくいので、何とかならんかなぁと思っておりました。

で、ググってみると、これで悩まれている方が多数いるようですな。
そこで、3つ解決方法を発見したので、まとめておきます。
[1]が一番オススメです。

  [1] pbmファイル専用フォルダを作る。
  [2] バッチファイルで.pbmファイルを一括消去する。
  [3] バッチファイルで.pbmファイルを隠しファイルにする。

[1] pbmファイル専用フォルダを作る。

これは、TeX作成フォルダとは別にpbmファイル専用フォルダを作成し、
その中に.pbmファイルを保存していく方法です。

今までに作ったTeX文書が少ない人は、今すぐ試すべき!
一番のオススメです。
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1. pbmファイル専用フォルダ(カスファイル用の専用フォルダ)を作る。
  場所はどこでもいいけれど、デスクトップはやめた方が良いかも。(邪魔だから。)
  【追記】フォルダ名にスペースが入っているフォルダの中はエラーが出るようです
  (例:Documents and Settingsなど)。
2. dvioutのパラメータ設定を開く。
  [option] -> [Setup Parameters]

dviout1

3. [Graphic]のタブを表示。
4. [gdat]の部分に、1で作ったフォルダの場所を記入。
  【注】場所にスペースが入っているとダメだよ!(例:Documents and Settingsなど)
5. [Save]を押す。

dviout

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詳しくは、Graphicタブ内のヘルプを見ると書いてあります。
(複数のフォルダを指定することも可。)

この設定をすることで、TeX作成フォルダがすっきりするだけでなく、
dviout表示時にはgdatで指定したフォルダをリンク先として選ぶので、
.pbmを一度作成しておくだけで、dvioutの図を表示するのが素早くなります。


[2] バッチファイルで.pbmファイルを一括消去する。

そんなこんなで、[1]の方法が一番のオススメですが、
“もう、今までに作成した大量の.pbmファイルがある!
それをイチイチ消去するのは大変だ〜!”
なんて人には、この[2]の方法を一度行ってから、
[1]の方法に切り替えることをオススメします。

しかし、これはファイルを一括削除する方法です!
一度削除したファイルは復活できません。
くれぐれも、フォルダ名・ファイル名の入力を間違えないように!!

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.pbmファイルを一括消去するバッチファイルを作成します。
(メモ帳などで下のコードを書き、.batで保存するとOK)

TeXファイルを保存しているフォルダをC:\研究関係\原稿\とすると、

del /s C:\研究関係\原稿\*.pbm
del /s C:\研究関係\原稿\*.bmc

のようなバッチファイルを作ってください。
/s がサブフォルダを含めるオプションです。

で、これを実行(ダブルクリック)すると、.pbm、.bmcファイルが全部削除されます。
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[3] バッチファイルで.pbmファイルを隠しファイルにする。

やっぱり[1]の方法が一番のオススメですが、
“全ての.pbmファイルが同じフォルダに入るなんて嫌だ〜。
たまには確認したいよー。”
なんて人は、この[3]の方法を試してみると良いでしょう。

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.pbmファイルを隠しファイルにするバッチファイルを作成します。

TeXファイルを保存しているフォルダをC:\研究関係\原稿\とすると、

attrib +h C:\研究関係\原稿\*.pbm /s
attrib +h C:\研究関係\原稿\*.bmc /s

のようなバッチファイルを作ってください。
+h が隠しファイルにする属性、/s がサブフォルダを含めるオプションです。
(逆に-h にすると、隠し属性をはずせます。)


これをちょくちょく実行させることで、フォルダ内がすっきりします。
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解決!よかったね。

memo: Windowsで隠しファイルを表示させない方法

1. なんでも良いのでフォルダを開いて、フォルダオプションを表示。
 [ツール] -> [フォルダオプション]
2. [表示]タブを開く。
3. [ファイルとフォルダの表示]にある、
  [隠しファイルおよび隠しフォルダを表示しない]にチェックを入れる。

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