下にも書くが、フォントの大きさの設定など、毎回使う同じコードは、起動時に自動で実行されるようにすると便利。
Windows Gnuplotのstart-upファイルは、"GNUPLOT.INI"という名前で保存。保存場所は%AppData%の中。
Windows 7だと
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\
にある。すでに同名のファイルがあるなら、開いて追記。ないならテキストで新規作成。
例えば作業フォルダ(gp_data)をデスクトップに作っておいて、起動時にそこに勝手に移動する、とかも可能。
cd 'C:\Users\ユーザー名\Desktop\gp_data'
で、作業フォルダの変更可能。このフォルダに以下で書く色々な設定ファイルを保存しとくと便利。
ただし、GNUPLOT.INIはC言語からgnuplotを起動した時も適用されてしまうので、フォルダの自動移動はお薦めしない。
自分でコマンドをうって変更したほうが良い。↓ファイル参照
参考ファイル:GNUPLOT.INI
図のフォントの種類や大きさを変更する。
フォントの一括変更は、
set terminalfont "FontType,FontSize"
でできる。たとえば、wxtターミナルで、Arialのサイズ14に設定する場合、以下のコマンドを打つ。
set terminal wxt font "Arial,14"
wxtのこのコマンドは、starupプログラムに書いておくと良い。
以下のコマンドでは、各フォントの種類を個別に設定できる。
set tics font "FontType,FontSize" # 目盛りのフォントの変更 set xlabel font "FontType,FontSize" # xlabelのフォントの変更 set ylabel font "FontType,FontSize" # ylabelのフォントの変更 set zlabel font "FontType,FontSize" # zlabelのフォントの変更 set key font "FontType,FontSize" # 凡例のフォントの変更
毎回書くと長いし面倒くさいコマンドを外部に保存しておき、loadで読み込むことで、コマンドラインに打ち込んだのと同じ効果を得られる。
例えば、先ほどのフォントの設定を、テキストエディタでfont.gpに保存する。
保存場所は、カレントフォルダ、もしくは、loadpathでpathの通っているフォルダ。このとき、エンコードはANSIもしくはShift-JISにすること!
set tics font "Times New Roman,25" # 目盛りのフォントの変更 set xlabel font "Times New Roman,25" # xlabelのフォントの変更 set ylabel font "Times New Roman,25" # ylabelのフォントの変更 set zlabel font "Times New Roman,25" # zlabelのフォントの変更 set key font "Times New Roman,25" # 凡例のフォントの変更
上のコマンドをテキストエディタで保存。
で、これを以下のコマンドで読み込むことで、設定が反映される。
load 'font.gp'
TeXやPowerPointで利用するために、図をいろいろな形式で保存しよう。保存形式は
set terminal
で確認できる。
注意!ターミナルを変更すると、フォントなどの設定もそのターミナルのデフォルトに変更される。
いちいち設定し直すのは面倒なので、外部ファイルに保存しておこう。
ベクトル形式だし、やはりTeXにはepsが利用しやすい。
# enhancedは上付き下付きを有効にする。colorを指定しないと白黒。 set terminal postscript eps enhanced color set output "filename.eps" # ファイル名で保存場所を指定可能 replot # 必要 set output # 必要。これで、先ほど作ったepsがcloseされる。 set terminal wxt # ターミナルをもとに戻す(wxtでなくても良い)
例えば、これらコマンド一式を外部に保存しておくと、loadで実行できるので便利。
'saveeps.gp'を下の例のように書いて保存しておくとして、
name='ファイル名' # ファイル名(拡張子の前まで)を指定 load 'saveeps.gp'
で、勝手にepsファイルができる。
'saveeps.gp'の例。
if (exists("name")){ filename = sprintf("%s.eps",name); pause -1 filename."で保存します。" # ファイル名の確認。省略可。 set terminal postscript eps enhanced color "Arial," # ターミナルを変更。上付き下付き有効。カラー。フォントをArialに。 # 次行で全体を小さくするので、フォントサイズの設定はしない。 set size 0.5,0.5 # 図を50%に。すると、文字は150%に。 set output filename # ファイル名で保存場所を指定可能 pause 1 # 1秒待つ。PCが高速の場合は処理を待つために必要。 replot # 必要 set output # 必要。これで、先ほど作ったepsがcloseされる。 set terminal wxt # ターミナルをもとに戻す(wxtでなくても良い) set size 1.0,1.0 # 図の大きさをもとに戻す。 replot }else{ pause -1 "nameを指定して下さい。name='ファイル名'" }
ベクトル形式だし、やはりパワポには拡張メタファイルが利用しやすい。
set terminal emf enhanced "Arial,20" # terminalをemfに変更。上付き下付き有効。フォント設定。 set output "filename.emf" # ファイル名で保存場所を指定可能 replot # 必要 set output # 必要。これで、先ほど作ったemfがcloseされる。 set terminal wxt # ターミナルをもとに戻す(wxtでなくても良い)
同様に、'saveemf.gp'。load 'saveemf.gp'で実行可。