2009年度三本松高校SSH(スーパーサイエンスハイスクール)
香川大学工学部安全システム建設工学科では,香川県立三本松高等学校SSH研究開発「サイエンスモジュールため池野外実習」をサポートしています。2009年度は5月から6月にかけて東かがわ市にある安鹿池を調査しました。
「水生昆虫の生息とため池の環境」 講師:角道弘文准教授
ため池は貴重な止水域であり多様な動植物の生育・生息を支えるための環境保全・環境修復が求められています。このコースでは,ため池に生息する水生昆虫のうちトンボ目幼虫(ヤゴ)を指標生物とし,ヤゴの生息状況とため池内の細かな環境との関連について考察しました。同じため池でありながら,選定した区域の環境によってヤゴの出現種や個体数が違うことに気づいたり,ヤゴの生息にとって重要と考えられる環境は何かについて考えることができました。

「ため池の底質と水質」 講師:山中稔准教授
ため池には水とともに土砂(底質)も溜まります。この底質の粒径は,ため池の規模や構造,そして周辺地形や地質によって,一つのため池の中でも変化します。このコースでは,まず,ため池の構造と底質の堆積状況や粒径の違いなどを,実際に池底を歩いて足の感触で感じとりました。次にバケツで採取した底質をペットボトルに入れての沈降実験を行い,礫・砂・粘土の割合を調べました。さらに,透視度計を用いて,底質の粒径と水の濁りの関係についても調べました。底質には様々な粒径の土砂が混じり合っていることや,礫や砂が多いほど水が早く透明になることなどを,数値として確かめることができました。


「ため池周辺環境のリモートセンシング」 講師:野々村敦子准教授
陸域技術観測衛星ALOS(だいち)のデータを用いて、安鹿池の水面と池周辺の様子を調べました。周辺については,とくに植生分布を定量的に示すことができるNDVI(正規化植生指数)を計算し,植生の分布量について検討しました。水面の水質については,既往の研究を参考にし,可視光線のデータを用いてクロロフィルaの濃度を推定しました。衛星データ解析結果と現地の様子を比較しました。
二人一組で衛星データを解析しました。

ノートパソコンを持って現地に行き,解析結果と現地の様子を比較しました。

成果発表
研究した内容をまとめてみんなの前で発表しました。

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